賃貸住宅に入居する際は、名義人がurと賃貸借契約を結ぶ事になりますが、何らかの理由によって名義変更をしなくてはならなくなる事があります。
そのような時に、そもそも名義変更は可能なのか、名義変更をしてもそのまま住み続ける事は出来るのかなど、心配になりますよね。
そこで今回は、ur賃貸での名義変更に必要な書類や流れなどについて詳しく解説していきたいと思います。
ur賃貸では名義変更は可能?
それでは早速、そもそもur賃貸では名義変更は可能なのか?という点について見ていきたいと思います。
結論から言うと、ur賃貸では名義変更は可能です。
しかし、どのような場合でも名義変更が出来るというわけではなく、urが定めている条件に該当する場合のみ変更が可能となっているので注意しましょう。
ur賃貸で名義変更が必要になるケースと必要書類
では次に、ur賃貸で名義変更が必要になるケースと必要書類について解説していきたいと思います。
名義人が死亡した場合
まず1つ目のケースは、名義人が死亡した場合です。
名義人が死亡した場合は、「配偶者」「3親等内の親族」「6親等内の親族」に承継資格が発生します。
名義人が死亡した時点において当該住宅に居住している事や、入居開始予定日から名義人死亡時まで継続して居住している事が条件となります。
名義人が死亡した事による名義変更で必要になる資格は、下記の通りとなります。
・日本国籍を有する者または別に定める資格を有する外国人であること
・承継希望者および同居親族全員が、賃貸住宅の存する団地において円満な共同生活を営むことが出来る者であること
・賃借人が暴力団員による不当な行為の防止に関する法律第2条第6号に規定する暴力団員でないこと
そして、名義人が死亡した事による名義変更で必要になる書類は下記の通りとなります。
・名義承継承諾申請書
・名義承継に関する念書
・戸籍謄本(新旧名義人の親族関係を証明できる書類)
・住民票(承継後も居住する事になる人全員分・外国人の場合は登録原票記載事項証明書等)
・収入証明書(承継希望者の昨年の源泉徴収票原本、および市町村発行の所得証明書)
・印鑑証明書(承継希望者のもの)
・入居者名簿
・契約書
・車検証の写し(承継希望者または同居親族の名義であること)
・実印
・写真付きの身分証明書
名義人と離婚・離縁した場合
2つ目のケースは、名義人と離婚・離縁した場合です。
名義人と離婚・離縁した場合も、「配偶者」「3親等内の親族」「6親等内の親族」に承継資格が発生します。
名義人退去時において当該住宅に居住している事や、名義人の退去時まで継続して1年以上居住している事、入居開始可能日から名義人退去時まで継続して1年以上居住している事などが条件です。
名義人と離婚・離縁した事による名義変更で必要になる資格は、下記の通りとなります。
・日本国籍を有する者または別に定める資格を有する外国人であること
・承継希望者および同居親族全員が、賃貸住宅に存する団地において円満な共同生活を営む事ができる者
・賃借人が暴力団員による不当な行為の防止に関する法律第2条第6号に規定する暴力団員でないこと
名義人と離婚・離縁した事による名義変更で必要になる書類は、下記の通りとなります。
・名義承継承諾申請書
・名義承継に関する念書
・戸籍謄本(新旧名義人の親族関係を証明できる書類)
・住民票
・収入証明書
・印鑑証明書
・入居者名簿
・契約書
・車検証の写し
・実印
・顔写真付きの身分証明書
死亡・離婚・離縁以外の場合
3つ目は、死亡・離婚・離縁以外の場合です。
この場合も、「配偶者」「3親等内の親族」「6親等内の親族」に名義承継資格が発生します。
入居開始可能日から名義人退去時まで継続して1年以上居住していることまたは名義人退去時まで継続して3年以上居住している事、入居開始可能日から名義人退去時まで当該住宅に継続して1年以上居住している事などが条件となります。
死亡・離婚・離縁以外の理由による名義変更に必要になる資格は、死亡・離婚・離縁による名義変更の必要資格に加えて、入居基準月収額(月額家賃の4倍の額)以上の毎月の平均月収のある者または、家賃の100倍の額以上の貯蓄のある者となります。
こちらのケースで必要になる書類は、下記の通りとなります。
・名義承継承諾申請書
・名義承継に関する念書
・戸籍謄本
・住民票
・収入証明書
・印鑑証明書
・入居者名簿
・契約書
・実印
・顔写真付きの身分証明書
ur賃貸での名義変更の方法
では次に、ur賃貸での名義変更の方法を解説していきたいと思います。
名義変更の手続きを行う際は、必要な書類を用意してur賃貸のホームページの「住まいのしおり」から「名義承継願」をダウンロードして必要事項を記入し、団地内の管理サービス事務所または住まいセンターに問い合わせて提出します。
ur賃貸で名義変更をする際の注意点
それでは最後に、ur賃貸で名義変更をする際の注意点を解説していきましょう。
名義変更の際の注意点としては、名義承継が認められているのは「配偶者」「3親等内の親族」「6親等内の親族」のみという事です。
そして、名義承継願いを提出できるのは、入居時の同居届に名前が記載されている人のみのため、入居の際に同居届を提出していないと名義承継資格が発生しないので注意しましょう。
まとめ
さて今回は、ur賃貸での名義変更に必要な書類や流れなどについて詳しく解説してみました。
名義変更をする際は、urで定めている条件を満たす必要があり、名義人との関係性によってその条件は異なります。
ur賃貸に入居している間に、今回ご紹介したような出来事によって名義変更の必要が発生した場合は、ぜひ参考にしてみてください。
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