賃貸住宅に入居しようと思った時には、ほとんどの場合入居審査がありますよね。
入居審査に通らないと、当然その賃貸住宅には入居する事が出来ません。
しかし、UR賃貸住宅では通常の入居審査の他に、貯蓄基準制度というものがあり一般的な審査方法とは異なるのです。
そこで今回は、UR賃貸住宅の貯蓄基準制度とは？というテーマで、内容や注意点などを詳しく解説していきたいと思います。
UR賃貸住宅の貯蓄基準制度とは？
それでは早速、UR賃貸住宅の貯蓄基準制度について解説していきましょう。
UR賃貸住宅の貯蓄基準制度とは、URが定めている預貯金の額に達している場合に、その貯蓄を基準として入居審査を通す制度の事を指します。
一般的な賃貸住宅では、一定の安定した収入がないと入居審査には通りませんよね。
しかし、UR賃貸住宅の貯蓄基準制度ならば、指定された額に預貯金の額が達していれば入居する事が出来るのです。
UR賃貸住宅の貯蓄基準制度を利用するための条件
では次に、UR賃貸住宅の貯蓄基準制度を利用するための条件について解説していきたいと思います。
収入が安定的にない人で、貯蓄額がある程度あっても具体的な金額が分からないと不安ですよね。
ここでは、UR賃貸住宅の貯蓄基準制度を利用する際の具体的な貯蓄額と、手続きに必要な書類などについて詳しく見ていきます。
希望する物件の家賃の100倍の預貯金
まず1つ目の条件は、希望する物件の家賃の100倍の預貯金があるという事です。
UR賃貸住宅の貯蓄基準制度を利用できるのは、貯蓄があれば誰でも利用できるわけではなく、家賃の100倍以上という明確な金額が決められています。
例えば、希望する物件の家賃が5万円の場合は100倍の500万円以上、10万円の家賃の場合は1,000万円の預貯金があれば入居する事が出来るという事ですね。
家賃の100倍の預貯金がなくても親族と合算できる
2つ目は、家賃の100倍の預貯金がなくても親族と合算できるという条件もあります。
安定的な収入がなくて、預貯金も家賃の50倍しかないという場合、入居できないのかというとそうではありません。
実は、UR賃貸住宅の貯蓄基準制度は、同居・別居に関わらず親族の預貯金と本人の預貯金を合わせて家賃の100倍になっていれば問題なく審査を通す事が出来るようになっているのです。
そのため、入居を希望する本人の預貯金が家賃の100倍に到達していない場合でも、親族の預貯金を合わせて100倍以上になっていれば問題ありません。
残高証明書
そして3つ目の条件は、残高証明書を提出するという事です。
UR賃貸住宅の貯蓄基準制度を利用する場合は、金融機関が1週間以内に発行した残高証明書の提出が必須となっています。
残高証明書は、本人確認書類と通帳、カードがあれば発行してもらえます。
その他の必要書類としては、「印鑑」「住民票」などが挙げられます。
UR賃貸住宅の貯蓄基準制度を利用する際の注意点
では次に、UR賃貸住宅の貯蓄基準制度を利用する際の注意点について解説していきたいと思います。
UR賃貸住宅の貯蓄基準制度を利用するためには、希望する家賃の100倍の預貯金が必要という事を挙げましたが、別居親族の預貯金を合わせて100倍とする場合に、注意が必要な点があります。
入居希望本人が提出する書類に、残高証明書というものがありましたが、別居親族の場合は「貯蓄額補給証明制度」というものがあり、別途で書類が必要になってきます。
・印鑑証明書
・通帳(7日以内に記帳)もしくは金融機関発行の残高証明書(7日以内に発行)
・親族等の貯蓄額補給証明
上記の必要書類を揃えて、URに提出する必要があるので覚えておきましょう。
UR賃貸住宅の貯蓄基準制度が向いている人
では次に、UR賃貸住宅の貯蓄基準制度が向いている人を見ていきたいと思います。
・フリーランス
・自営業
・休職中
・高齢者
上記のような職業に就いている人などは、UR賃貸住宅の貯蓄基準制度が非常に向いていると言えます。
一般的な賃貸住宅では、フリーランスや自営業のように毎月に収入が変動したり安定しない場合、入居審査に落ちてしまうケースが多いと思います。
何度も審査をして、やっと入居する事が出来るという経験をした人も多いでしょう。
しかしUR賃貸住宅の貯蓄基準制度では、収入が毎月安定的になくても、休職中で収入が途絶えてしまっているような場合でも、家賃の100倍の貯蓄額がある事を証明する事が出来れば通りづらいとされる審査を通す事が可能となります。
そのため、特に上記で挙げたような職業で、収入が会社員のように毎月固定ではないような人には、UR賃貸住宅の貯蓄基準制度がとても向いていると言えるのです。
まとめ
さて今回は、UR賃貸住宅の貯蓄基準制度とは？というテーマで、内容や注意点なども併せて解説してみました。
賃貸住宅に入居しようと思った時に、多くの人が気になるのが入居審査に通るかどうかという事ですよね。
一般的な賃貸住宅では、収入が毎月安定している事が最低条件として挙げられている事が多く、フリーランスや自営業の人はなかなか審査が通らなくて大変な思いをするケースが多いと言われています。
しかし、UR賃貸住宅の貯蓄基準制度を利用すれば、毎月安定的に収入がなくても、家賃の100倍の預貯金があれば入居する事が出来るので、他の賃貸住宅で審査に落ちる事が多い人などは、ぜひ参考にしてみてください。
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