高齢になると、自宅の管理などに手が回らなくなるなどの理由から、一戸建てではなく老後も賃貸住宅で暮らそうと考えている人が増えています。
しかし、働き盛りの世代に比べて高齢者は賃貸住宅を借りたいと思っても、なかなか借りられないという現実もあるのです。
そのような背景がある中で、数多くある賃貸の中でも、UR賃貸は高齢者の住まいとして非常におすすめだと言われています。
そこで今回は、UR賃貸が高齢者に最適な理由というテーマで、特徴や気を付けるべき事なども併せながら解説していきたいと思います。
UR賃貸が高齢者に最適な理由
それでは早速、UR賃貸が高齢者に最適な理由について解説していきましょう。
高齢者でも審査に通りやすい
まず1つ目は、高齢者でも審査に通りやすいという事です。
一般的な賃貸住宅では、入居審査の際に年齢制限を設けている所が多いです。
しかし、UR賃貸では年齢制限がなく高齢者でも申し込み資格があるので、一般的な賃貸に比べると審査に通りやすいという特徴があるのです。
そのため、家賃の支払い能力がある人ならば、60歳以上の高齢者でも審査で不利になる事がありません。
退職後でも申し込める
2つ目は、退職後でも申し込めるという事です。
一般的な賃貸では、安定的な収入が審査に影響を与える事が多いのですが、UR賃貸では申し込み者本人の月収額または貯蓄が基準を満たしていれば入居する事が可能となっています。
そのため、例え退職後で固定の収入がなかったとしても、貯蓄に関してUR賃貸の条件を満たしていればOKという事なのです。
保証人が必要ない
そして3つ目は、保証人が必要ないという事です。
一般的な賃貸では、入居申込みの際に保証人を確保する必要がありますよね。
しかし、UR賃貸では保証人は不要となっているので安心です。
高齢者の中には、身寄りがなく保証人を頼める人がいないというケースも多いと思いますが、そのような人でも安心して申し込む事が出来るという事もUR賃貸の大きな特徴と言えるでしょう。
UR賃貸の高齢者向けのサービス・制度は?
それでは次に、UR賃貸の高齢者向けのサービス・制度についてご紹介していきたいと思います。
高優賃減額措置
1つ目は、高優賃減額措置です。
この制度は、「高齢者向け優良賃貸住宅における家賃減額措置」の事で、UR賃貸の高齢者向けの住宅において60歳以上の高齢者が世帯全員の所得額15.8万円以下の場合に家賃が減額されるというものです。
この条件に該当する高齢者は、家賃が最大20年間割り引かれる事になり非常にお得なサービスと言えます。
近居割
2つ目は、近居割です。
近居割は、UR賃貸物件の近くに親族が暮らしている場合に受けられるサービスで、身寄りのある高齢者に関してはこのサービスが適用されると5年間家賃が5%も減額されるというお得なサービスとなっています。
家賃改定特別措置
そして3つ目は、家賃改定特別措置です。
これは、UR賃貸に入居する低所得高齢者が対象となるもので、家賃の改定に伴って現在の家賃から急激に上がり負担が大きくなる高齢者に対して家賃改定後もそのままの家賃で入居し続ける事が出来る制度となっています。
管理事務所がある
4つめは大型のUR賃貸住宅には必ず管理事務所があります
団地内での管理についてすぐに相談できる管理人さんがいる賃貸は他にはあまりありません
夜間や休日でも緊急事故受付センターがあり、安心して暮らすことができます
UR賃貸に入居希望の高齢者が気を付けるべき事
では次に、UR賃貸に入居希望の高齢者が気を付けるべき事について解説していきたいと思います。
バリアフリーになっているかを確認する
まず1つ目は、バリアフリーになっているかを確認するという事です。
高齢者が一人暮らしをする際、部屋の中に手すりがあったり、段差が少ないなどのバリアフリーは非常に重要な要素と言えるでしょう。
若い人向けの内装になっていると、実際に入居して住み始めた時に転倒しやすかったり、思わぬ事故に繋がります。
そのため、UR賃貸に高齢者が入居する際は、バリアフリーになっているかを確認して決めるようにしましょう。
エレベーターの有無
2つ目は、エレベーターの有無です。
UR賃貸は、築年数が経っているものが多く、階段のみの物件も多い傾向にあります。
そのような物件では、高齢者にとって毎日階段を昇り降りするのは体力的にも厳しいでしょう。
そのため、2階以上の部屋に入居する際は、エレベーターの有無を必ず確認するようにして、万が一エレベーターがない物件しかない場合は1階を選ぶと安心です。
設備が充実しているか
そして3つ目は、設備が充実しているかを確認するという事です。
UR賃貸は、一般的な賃貸住宅に比べると設備が古いケースが多く、エアコンが設置されていないという場合もあります。
体温調節が難しくなる高齢者に関しては、出来るだけ最新の設備が導入された物件を選ぶ方が安心ですので、事前に室内の設備に関しても確認しておくようにしましょう。
まとめ
さて今回は、UR賃貸が高齢者に最適な理由というテーマで、特徴や気を付けるべき事についても併せて解説してみました。
高齢になってくると、一般的な賃貸に入居するハードルが上がりがちになりますよね。
そのため、なかなか希望する賃貸へ入居できない高齢者が増えていますが、UR賃貸では高齢者が住みやすい制度を設けており、入居審査や申し込みに関しても民間の賃貸よりはハードルが低いので安心です。
これから、賃貸への入居を検討している高齢者は、ぜひUR賃貸も選択肢に入れてみてくださいね。
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