近年CMなどでその知名度が高まっている「UR賃貸」ですが、実際に申し込みを考えている人も多いのではないでしょうか?
しかし、事前にネットなどで調べてみると、「UR賃貸の審査は厳しい」といった内容も目につきます。
保証人不要で仲介手数料や礼金といった通常の賃貸物件であれば必要となるものが不要なので、是が非でも入居したい人もいるはずですが、誰でも入居できるわけではなさそうです。
この記事では、そんな「UR賃貸の入居条件や落ちてしまう確率」など、審査について詳しく解説していきたいと思います。
UR賃貸の審査条件
UR都市機構が管理する賃貸住宅は、全国に70万戸以上あります。
基本的には先着順となるので、早期に申し込み審査に通りさえすれば入居することができます。
それゆえに、ポイントとなるのは「審査に通ることができるのか」といった点なのです。
ここからは、具体的な「UR賃貸の審査条件」を挙げていきましょう。
国籍
UR賃貸に申し込める国籍は、基本的に「日本国籍」を持っている人となります。
しかし、外国籍の人であってもUR賃貸の基準を満たしていれば申し込むことが可能です。
・外交、公用者や在留資格がある永住者
・特別永住者
・中期在留者
これらの項目に当てはまり、賃貸契約の内容が理解できる日本語理解度があれば、申し込めます。
収入
UR賃貸で定められている収入基準は、以下のようになっています。
「単身者」
・家賃62,500円未満で平均月収家賃の4倍
・家賃82,500円以上20万円未満、平均月収額25万円以上
・家賃20万円以上、平均月収額40万円以上
「世帯」
・家賃82,500円未満、平均月収は家賃の4倍
・家賃82,500円以上20万円未満、平均月収額33万円以上
・20万円以上、平均月収額40万円以上
家賃5万円のUR賃貸住宅であれば、最低月収は20万円となります。
この時、1ヶ月でも20万円以下となってしまうと申し込むことができません。
家賃が6万円であれば、4倍の24万円の平均月収が必要となります。
ただし、単身者の場合には「平均月収の上限25万円」という特例があります。
この特例によって、例えば7万円の家賃の時は通常であれば28万円の平均月収が必要となりますが、特例によって25万円の平均月収があれば審査基準が満たされるのです。
貯蓄
UR賃貸では、「貯蓄額」も審査基準の1つとして設定されています。
しかし、実はすべての人を対象として基準ではありません。
審査では、「収入額」と「貯蓄額」のどちらかを選択することができるのです。
そのため、「今現在収入額は少ないけれども、一定以上の貯蓄はある」といった人も申し込めるのです。
貯蓄額の基準は、「家賃額の100倍」です。
5万円の賃貸住宅に申し込むならば、その100倍の500万円の貯蓄額が必要となるわけです。
関係性
UR賃貸住宅に実際に住む本人の申し込みはもちろんOKですが、その親族でも申し込み可となっています。
親族の範囲は、「6親等内」、「3親等内の姻族」となります。
近年、友人と一緒に部屋をシェアする人が増えてきていますが、残念ながらUR賃貸では不可なのです。
その他条件
ここまで挙げた審査項目の他にも、いくつかクリアしなければならないポイントがあります。
・反社会勢力との関りがない人
・入居可能日から20日以内に入居できる人
・円満な生活が送れる人
・借金歴や滞納遍歴のない人
審査に落ちてしまう確率
UR賃貸には、数多くの人が申し込みますが、残念ながら審査に落ちてしまう人もいます。
およその割合は「10%~20%程度」であると考えられます。
前述した審査基準を満たしていないと判断された人は、必然的に落ちてしまいます。
しかし、これらのうちの何割かは、「申し込む物件が適していないこと」が原因であると言えます。
自身の収入額に見合った物件に申し込むことができれば、審査通過の確率は大幅にUPさせられるはずです。
不動産業者に相談しながら申し込む物件を探すことで、審査に落ちる確率も減らせます。
申込書を丁寧に記入することも意外と重要
意外と審査する側が重要視しているのが、「申込書の書き方」です。
文字を見ればその人がどんな人なのかが大まかに判断できるケースは多いものです。
空欄が非常に多かったり、文字を丁寧に書いていなかったりすると、審査する側は「トラブルの予感」を感じ審査で落とすこともありえます。
それゆえに、申し込む際には丁寧になるべく空欄がないように記入するようにしましょう。
まとめ
今回は、「UR賃貸の入居条件や落ちてしまう確率」について解説してきました。
保証人不要で仲介手数料や礼金といったメリットのあるUR賃貸ですが、いくつもの審査基準が設けられていることがお分かりいただけたかと思います。
申し込む際には、これらの基準をクリアできているかをしっかりとチェックしてからにしましょう。
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